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賃貸物件におすすめのカビ対策

梅雨の時期は雨が多く湿気も高いので、不快に感じる方も多いでしょう。湿気は、人だけでなく住まいや生活にもさまざまな影響を与えます。その中でも特に頭を悩ませるのが、室内に発生するカビではないでしょうか。憂うつになりやすいこの時期を少しでも快適に過ごせるように、今回は賃貸物件におすすめのカビ対策について、ご紹介します。

アパートやマンションはカビが発生しやすい!?

カビの原因と一つである湿気の解消には、換気をして通気性を良くすることが効果的です。アパートやマンションは、戸建て住宅に比べて「窓が少ない・小さい」傾向にあるため、風の通り道がうまくつくれず気温や湿度が高くなってしまいます。家の中で最も湿気が溜まりやすい浴室やキッチンは、換気扇の設置のみで窓がないことも多いでしょう。またアパートやマンションは、構造的に気密性が高いコンクリートを用いている物件もよく見られ、カビの発生を誘発する原因の一つとなっています。部屋の位置や方角も関係しており、北向きの部屋は日の当たる時間が短いため、乾燥しにくく紫外線による殺菌効果もあまり期待できません。

賃貸物件におすすめのカビ対策

・有効的な換気をする
とても基本的なことですが、気温や湿度を下げ湿気がこもるのを防ぐには、やはり積極的に換気をすることが一番です。すべての窓、または2方向にある窓を開け、風の入口と出口をつくるのが理想的な換気方法ですが、先述したようにアパートやマンションには窓が少ないため、2方向に窓がない、立地や防犯面から窓を大きく開けられない、ということもあるでしょう。そのようなときは、浴室やキッチンの換気扇を使いましょう。窓から風を入れ、換気扇で排出することにより空気の流れをつくります。2003年に施行された改正建築基準法の中で「24時間換気システム」の設置が義務化されたことに基づき、それ以降に建てられた物件では原則的に24時間システムを停止させることなく換気を行うこととなっています。この法律はここ最近の気密性が高い住宅で、主にシックハウス症候群を予防するために設けられたものですが、家全体の空気を入れ換え循環させることができるため、カビ対策にも有効です。入居前なら、賃貸物件の築年数や24時間換気システムの有無を確認すると良いでしょう。

・扇風機やサーキュレーターを活用する
エアコンの除湿機能を利用する方も多いと思いますが、換気扇と同様に、扇風機やサーキュレーターを使って強制的に室内の空気を循環させ、通気性を高めるのも効果的です。梅雨の天気の悪い日や洗濯物を室内干しするときなど、窓を開けての換気がしにくく室内の湿度が高くなるときは、とくに活用したいですね。押入れやクローゼットなどの収納スペースは湿気が溜まりやすい場所ですが、扉を開けっ放しにすることは少ないのではないでしょうか。時々、扇風機やサーキュレーターを使って奥まで風を送ることで、換気・通気ができ、カビの予防になるでしょう。

・除湿効果のあるグッズを利用しよう
最近はさまざまな種類の除湿剤があるので、用途や目的に合わせて使い分けることができます。キッチンのシンク下や押入れにおすすめの置き型タイプ、クローゼットなどで衣類と一緒に掛けることができる吊り下げタイプ、タンスや布団での使用に便利なシートタイプ、靴箱などの狭い場所にも置けるスリムタイプなどがあります。また、新聞紙や木炭にも湿気を吸収する除湿効果があります。新聞紙は好きな大きさにでき、湿気を吸収した後の取替も容易です。木炭は湿気だけでなく臭いを吸着する性能もあるので、靴箱などに使うと効果的でしょう。重曹にも同様の効果があり、布に包んだり容器に入れるだけでお手軽に除湿剤がつくれます。身近なものを使った、伊東家の食卓的な裏ワザ・豆知識として覚えておくといいかもしれませんね。

・家具は少なめに、配置にも気を付けよう
カビの発生を防ぐためには、風通しを良くし空気が流れるようにすることが大切です。そのためには、室内の家具やインテリアなどを少なめにするのも良いでしょう。物が少ないと掃除もしやすくなり、カビ発生の原因となるほこりも除去できるので、より清潔な空間にできますね。大きな家具を壁にピッタリとくっつけず、少し離して湿気が逃げるすき間をつくることも効果があります。

まとめ

いかがでしたか。
梅雨のジメジメとした湿気は、人間にとっては嫌なものですが、カビには過ごしやすい環境となります。気を付けていても、思いがけないところにカビが発生していた、ということも少なくありません。カビは体調不良やアレルギーの原因にもなるため、できるだけ抑えたいですよね。カビ対策というと大変に思うかもしれませんが、今あるアイテムを上手に使い、有効的な換気を行うだけで、室内環境は改善されます。まずはできることから始めて、暗くなりがちな梅雨時期も楽しく快適に過ごしましょう。